執筆や電子書籍作成に役立つソフトウェア/お役立ち ※WIN向け
◫:はじめに
注意:有用と判断した時点で、そのツールの現バージョンを必ず保存して下さい。DVDR等にも焼いて下さい。後継ソフトか有るとは限りませんし、次期バージョンが改変される場合もあります。
1:MERY(テキストエディタ)
軽快に作動し、高額なワープロソフトに搭載されている〝縦書き入力〟や〝トゥルーインライン入力〟などの便利な機能が使えます。
ライブラリ(Migemo)を追加することで〝インクリメンタルサーチ〟も使える様になる優れモノです。
プログラミング向けの機能も充実しているので、電子書籍作成時のXMLファイル編集時にも重宝しています。
テーマを変える事で黒地に白文字が打てるのも、ポイントが高いです。
私は青空文庫対応の〝EPUB変換ツール〟を使っているので、青空文庫タグを簡単に挿入出来る『青空文庫用整形補助』というマクロを愛用しています。
配布先:公式
https://www.haijin-boys.com/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
Migemo配布先:公式
https://www.kaoriya.net/software/cmigemo/
Wikipedia:Mery
https://ja.wikipedia.org/wiki/Mery
2:NanaTerry(アウトラインプロセッサ)
高性能なアウトラインプロセッサ。
執筆中の作品の、登場人物やアイテム、舞台や時系列毎の服装などを書き留めるのに使っています。
執筆中、長時間見る事になるので、白背景は遠慮したい。
背景色を変更出来るモノが欲しくて探しました。
アウトラインプロセッサとしての機能も画像を扱えたりして、かなり高性能ですので、執筆時の〝箱書き〟や、本文作成にも使えます。
配布先:nanaterry@wiki
3:探三郎(全文検索ソフト)
フォルダ内部の全ファイルに対して横断検索(全文検索)できる検索ソフトです。※横断検索出来るツールはあまり無いので、かなり重宝しています。
まず検索対象となるフォルダを指定し、インデックス化します(自動化も出来ます)。あとは検索窓に検索したい文字を打ち込むだけで、高速でリストにしてくれます。
リストには検索結果前後の文章も表示されるので、文章の検索にとても向いています。
執筆中の全話数の中で、キャラの口癖の確認や、アイテムの作動音などの定型文の確認が簡単にできます。
場合によっては、その場面を構成する一文さえ思い当たれば、即座に頭出しも出来ます。
変わった使い方として、『小説家になろう』や『カクヨム』、その他の小説投稿サイトから、オフライン読書ツールでDLした膨大な数の小説(TXT)データが入っているフォルダを対象フォルダとして追加指定します。
すると、自作以外の大量の小説データを同時に検索出来、その文字の出現頻度をそれなりに把握出来ます。
特に、出版社主催のサイトでは、無料で出版されている小説の試し読みを配布してくれているので、自作のブラッシュアップの一助となります。
※但し、試し読みデータの利用方法としては、グレーである場合もあるので、あくまで個人使用かつ他言無用で、有りがたく人知れず参考にさせていただく程度に止めて下さい。
※問題あれば上記、〝変わった使い方〟についての部分は削除します。
配布先:公式
http://sin3rou.g1.xrea.com/index.html
4:TATEditer
高性能な縦書きテキストエディタです。
表示周りの機能が凄まじいレベルで盛り込まれています。
特筆すべきは、『小説家になろう』『pixiv』『カクヨム』表記に対応しているという所です。
なんと、縦書きで各種マークアップ表示出来ます。
これは凄い!
出来た小説をアップロードすること無く、そのまま実際にどう表示されるのかのチェックに使えます。
少し意地悪な表記も試したんですが再現度も完璧でした。
横書きは投稿サイトでの、縦書きは電子書籍でのチェックにとても有用です。
ただ、私が多用する『 シュゴッ――シュゴッ――ボシュドドドドドッドドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーッ!』みたいなのが続くと、表示が重なってしまったりして、上手く使えないのですよ。
実に惜しい。
通常の使い方では、表示が崩れることはまずありませんし、私の使い方が規格外に悪いだけです。
縦書きでルビチェック出来るツールはこれ以外には無いので、日々利用させて頂いております。
配布先:公式
5:WinMerge(ファイル差分チェックソフト)
電子書籍周りで、各種変換したり戻したりを繰り返したりしてると、電子書籍データが複数出来てしまうことが良くあります。
そして、ファイルの状態を忘れた頃に、誤字脱字修正のために、久しぶりに見たりしても、サッパリ訳が分からなくなっているのです。
そんな時に、超役立ったのがコレ。
ファイル1・ファイル2を左右に並べて表示し、その異なる部分を色分けしてくれます。
操作感覚としてはエディタに付いてる検索機能と同じように『次』ボタンを押すと、検出した〝次〟の異なる部分にジャンプしてくれます。
執筆中に、いろんな理由でバージョンが増えてしまった原本データを発見・修復、又は、ツール名の通りに〝マージ(融合)〟するのにも役立ちます。
電子書籍作業でいうと、もう一つ。EPUB変換ツール使用後の、XMLファイル改変作業(※)があるんですが、出力されたばかりのファイルと、前に改変したファイルを見比べると一発で、前にどういう改造をしたかが判ります。凄まじく便利。
配布先:公式
※筆者は、青空文庫表記>EPUB3>XML改造>再パッキング>アマゾンへ提出という手順で電子書籍作成を行っています。
参考にしたのは、この電子書籍作成記事
https://kindou.info/12762.html
6:AozoraEpub3
青空文庫表記タグで校正されたTXT文章をEPUB3へ変換してくれるソフトです。
最初に一度完成させるまでに、そこそこ試行錯誤が必要ではありますが、その為の叩き台がちゃんと一発で出来上がります。
出来たEPUB3ファイルを『KindlePreViewer3』等で確認します。
挿絵のサイズや解像度、最初に表示される頁、論理目次の表記や、実際のジャンプ先は合っているかなど、細かいところも一度見ておきます。
ある程度、『AozoraEpub3』で試行錯誤して、元となる『青空文庫表記の本文テキスト』が整えられたら、出来たEPUB3ファイルを『WINZIP』などで解凍します。
出てきたOPSフォルダの中の『toc.ncx(論理目次)』や、実際の本文となるxhtmlフォルダの中身を必要に応じて改造します。
『AozoraEpub3』で再変換したら、改造個所は戻ってしまうので、もう一度改造する必要があります。
ただ、ある程度、デザイン上作り込みたいところというのは限られるので、筆者は完成品を同じファイル構成で別に保存して置いて、再変換する度に戻す(流し込む)という手段を取っています。
筆者のKDP出版書籍『狐面とハロウィン』程度のデザイン変更はスグに出来ます(多少のEPUB3とXHTMLの知識は必要ですが)。
※無料サンプルでも目次とかは見られるのでよければ是非見てみて下さい。
配布先:公式
7:EPUB圧縮Ver1.3
青空文庫表記テキストファイルを変換して生成されたEPUB3をWINZIPなどで解凍します。
そして改造作業後、再びEPUBパッケージ化(再圧縮)してくれるのがこのソフトです。
但し、使用上の注意があります。
このツールでパッケージ化すると、電子書籍原本である『タイトル名.txt』という青空文庫表記テキストファイルに、パッケージの際のEPUBエラーログファイルを上書きします。
そうならないように、原本のテキストファイルは別の場所に移すか、原本を作業用の新しいフォルダにコピーしてから一連の作業を行って下さい。
そのまま普通に作業すると、ファイル構成上必ず原本が消えます。
類似のソフトは、『epub pack』など有りますが、使ったことが無いので詳細は分かりません。
再パッケージが上手くいってないとアマゾンにアップロード出来ないので、必須のソフトです。
配布先:公式
http://outliner.sblo.jp/article/105236261.html
◫:終わりに
執筆と電子書籍作成に役立つソフトの紹介をしました。
無料なのが、とてもありがたいです。
全ての製作者様と、参考にさせて頂いた記事の筆者様及び関係者様に感謝を。
※執筆内容は2019/12/26 4:07時点のモノです。